糖尿病センター

健康増進・糖尿病センターについて

糖尿病とは、膵臓から出るインスリンというホルモンの動きが悪くなり、血液中のブドウ糖(血糖)が高くなる病気です。初期には症状が出ないことが多く、健診で指摘されても放置している方もおられます。しかしきちんと治療をしないで放っておくと、高い血糖に浸食されて全身の血管が脆くなります。

眼の奥(眼底)の血管が破れて視力が落ちる網膜症、腎臓が働かなくなる腎症、神経が麻痺する神経障害などを来たします。太い血管が浸食されると心筋梗塞、脳梗塞、下肢の壊疽(血管が詰まって下肢が腐っていくために、切断せざるを得ない状態)などが起こります。高齢社会となり、血糖が高いと癌、骨折、認知症などになる率も約2倍高くなることが判ってきました。

このような不都合は血糖値をきちんとコントロールすれば予防することができます。いろいろお薬もありますが、生活習慣の見直しが基本です。20歳時の体重を思い出してみましょう。極端に増えたりはしていませんか?

当センターでは糖尿病専門医を軸に、療養指導の資格を有する看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士がそれぞれの立場で患者さんのご相談に乗り、一体となって適した治療を実行できるようお手伝いをいたします。

また定期的な検査で合併症の予防と早期発見、ご治療を行えるよう、眼科、腎臓、脳神経、心臓血管、消化器、整形外科、形成外科専門医などとタイアップして総合的に診療しています。

糖尿病センター

健康な生活を維持して「健康寿命」を全うすることはとても大切なことです。
私たちは未病の方や、検診で軽い異常を指摘された方の健康増進についても、お一人お一人の状況に併せた対策をご一緒に考えていけたらと思います。まずはお気軽にご相談ください。

糖尿病教室のご案内

糖尿病や、合併している高血圧症、高コレステロール血症、脂質異常症、脂肪肝、肥満症などの生活習慣では、生活週間の見直しが必要となることがあります。
実際に健康食を食べてみたり、運動方法を覚えたり、検査の結果を正しく読み解く方法などを、専門スタッフと相談しながら体験してみては如何でしょう。

約10日間の糖尿病教室と教育入院システムは、自己管理のノウハウを身に付けて将来に備えていただく良いチャンスです。

ご入院の方には週3回昼食会を行い、食事について栄養士と話し合いながら学んでいただきます。

糖尿病教室(集団)
対 象

糖尿病の患者さん、ご家族の方、外来、入院を問いません。

内 容

1クール9回、1回約1時間半を予定しています。
外来患者さんで受講をご希望の方は、外来看護師までお申し出ください。

糖尿病教室についてのお尋ねは栄養管理科TEL:092-811-3331(内線316)にお願いします。

スクロールできます
回数担 当内 容
1回管理栄養士食事療法①
2回内科医師糖尿病とは
3回眼科医師・理学療法士合併症(網膜症)・運動療法
4回看護師日常生活の注意①
5回検査技師・内科医師糖尿病の検査・合併症(神経障害)
6回管理栄養士食事療法②
7回内科医師合併症(腎症)・加齢に伴う併発症
8回内科医師・薬剤師合併症(大血管)・薬物療法・低血糖
9回看護師日常生活の注意②
回数担 当内 容

管理栄養士食事療法①

内科医師糖尿病とは

眼科医師・
理学療法士
合併症(網膜症)
・運動療法

看護師日常生活の注意①

検査技師・
内科医師
糖尿病の検査・
合併症(神経障害)

管理栄養士食事療法②

内科医師合併症(腎症)・
加齢に伴う併発症

内科医師・
薬剤師
合併症(大血管)
・薬物療法・低血糖

看護師日常生活の注意②