薬剤科

皆さんはご自身が飲まれている「くすり」のこと、ご存知ですか?

「くすり」は”両刃の剣”と言うように効果と副作用を持ち合わせているものですが、上手に使えば治療や健康のサポーターとなります。
そのお手伝いをさせていただくのが私たち薬剤師です。

主には入院患者さんの対応が業務の中心となります。入院患者さんが持参された薬を薬剤師が確認し、患者さんのさまざまな状況を把握することで今後の治療計画を医師・看護師と情報共有します。これを基に医師がオーダリングシステムにて処方箋を発行し、薬剤師が内容を確認しながら調剤して患者さんの元にお薬を届けています。

また、その薬についてベッドサイドでの説明や質問にお答えしたり、退院時には自宅管理の支援なども行います。定期的に開催している糖尿病教室で外来・入院の患者さんとお薬について一緒に学ぶ機会もあります。その他、職員向けの薬についての勉強会を開催したり、薬剤師も院外の勉強会に積極的に参加し知識の向上に努めています。

「くすり」は数えきれないほど多くの種類があり、日々医療は進歩していますが、少しでも患者さんの力になれるように、医療の担い手として患者さんに貢献できるように努力することが私たちの役目です。

薬局

薬局は管理棟の2階にありますので、患者さんと直接ふれあうことは少ないとは思いますが、分からないことがあれば遠慮なく薬剤師にお尋ねください。

薬剤科

平成27年2月には安全キャビネットを導入し、薬剤師が抗がん剤の調製業務にあたっています。

認定資格取得人数
認定実務実習指導薬剤師1名
福岡糖尿病療養指導士3名

業務案内

調剤業務

医師からの処方箋をもとに、病名や薬歴、患者特性(年齢、検査値、体重など)からお薬が安全かつ有効に使用されているかをチェックします。患者様の服用形態を確認し、適切な調剤(簡易懸濁包、一包化など)を行っています。 

持参薬の業務

患者様が入院前に服用していたお薬の内容について鑑別を行い、医師や看護師に情報提供を行っています。重複投与の回避など、より安全に有効的な薬物治療が行えるよう取り組んでいます。 

注射剤業務

投与量、投与期間、配合変化等を確認し、患者さん毎に1施用ごとの取り揃えを行い、病棟へ払い出しを行っています。 

薬剤管理指導業務 

他院で処方されたお薬も踏まえ、お薬の効果・副作用の対策など、患者さんが安心してお薬を飲んでいただけるように情報提供しています。

抗がん剤調製業務 

当院で承認されたレジメンに基づき、患者さん一人ひとりに対して、適切な投与量、投与スケジュールをチェックしています。医師や看護師が抗がん剤に曝露するリスクを減らすために安全キャビネットを導入し、閉鎖式システムを用いて抗がん剤の調製は、薬剤科で行っています。

TDM業務

抗MRSA薬においては、個々の患者に適した投与設計を行い、患者さんの状態に合わせた投与量や投与間隔を設定し、医師へフィードバックを行っています。

チーム医療

医師や看護師、多職種と協力し、患者さんにとって適正な薬物治療を支援する事を目指しています。糖尿病教室、NST、ICT、心臓リハビリテーション、病棟カンファレンスなどチーム医療の一員として薬剤師も参加しています。

治験業務

 院内で治療が円滑に行えるように外部の治験担当者と連携し、業務を行っています。