臨床工学技士は、医師の指示のもと、生命維持管理装置を中心とした医療機器の操作および保守管理を主な業務とする専門医療職種で、医療機器を通じてチーム医療に貢献しています。
当院の臨床工学科は2010年に発足され現在5名の臨床工学技士が在籍しています。業務内容は、血液浄化業務・医療機器管理業務を主に行っており、職員対象に医療機器の説明会や医療安全研修も実施しています。
医療機器を通じて暖かい心のかよう医療を提供できるように、技術習得、知識向上に努めてまいります。
血液浄化業務
腎臓の機能が低下すると、低下した腎臓の働きを代行するために人工透析という治療を受けます。当院は29台の人工透析装置を有しており、臨床工学技士が人工透析装置の準備や操作、保守管理を行っています。
また、肝不全や免疫疾患などの多様な病態、ニーズに対応するため、血漿交換療法や血漿吸着療法等の特殊血液浄化も行っています。
当院で対応可能な治療法

- 血液透析
- オンラインHDF(血液透析濾過)
- ECUM
- オンラインHF(血液濾過)
- CART
- PA
- LDL吸着
- CHDF
医療機器管理業務
院内のすべての医療機器に対し、購入から廃棄までの保守管理業務を行っています。医療機器に管理番号を割り当て、点検や清拭、貸出、返却を中央管理しています。
貸出機器に対しては、臨床工学技士による使用中点検を毎日実施し、安全な使用を推進しています。また、医療機器の異常や性能劣化がないかを計測装置を用いて計画的に点検を行うことで精度を保っています。
医師、看護師、放射線技師、臨床検査技師、事務、臨床工学技士で医療機器安全管理部会を結成しており、院内全体の医療機器を包括的に管理しています。