放射線科

放射線科ではCT・MRI等の高度画像診断機器をはじめ、胸部や全身の骨を撮影する一般撮影装置、バリウムで胃や大腸を検査する透視装置、骨密度測定装置等で全身にわたるX線検査を行なっています。

2006年4月には当院の放射線科にPACSが導入されフィルムレス運用となりました。これによりオーダリングシステムと連動し円滑な画像診断を提供できるようになり、さらに産業廃棄物であるレントゲンフィルムの削減、患者さんのフィルム負担額の削減に繋がりました。

平成25年度は放射線科として特に大きな変動はありませんでしたが、検査に関してはCT・MRIの件数が前年度に比べて15%増加しており、より高い水準の医療が求められていると考えられております。また、近隣の医療機関からもご依頼いただき、高度医療機器による検査は年々増加傾向にあります。それに伴い多様化するCT・MRI画像は院内と遠隔読影システムとによりダブルチェックを行い、複雑で膨大な画像データに対応し、より精度の高い画像診断を提供しています。

私達4名のスタッフは患者さまに安心して検査を受けていただけるよう機器の安全管理に努め、診断価値の高い画像を提供できるよう知識と技術の習得に努力しています。

また、時間外の急患は放射線技師がオンコール体制で対応します。これからも思いやりを持って患者さんに接することができるよう業務を実践し、少しでも地域医療に貢献できればと思います。

装置のご紹介

X線一般撮影装置

主な部位:肺、腹部、骨

検診などでおなじみの胸部X線写真の撮影装置です。その他、腹部や全身の骨の撮影を行います。

X線透視装置

主な部位:胃、小腸、大腸

主にバリウムを飲んで胃や小腸などの消化管の検査を行う装置です。写真を撮るだけではなく腸の動きなども観察できます。

その他、透視下でファイバーやエコーを使った検査も行われています。

CT装置

主な部位:頭部(脳出血)、眼窩、胸部、骨の精密検査

富士フイルムヘルスケア マルチスライスCTシステム「Supria Optica」

X線を用いて体を輪切りにした断面の撮影を行います。マルチスライスCTのため細かい部位まで見ることができ、短時間での撮影が行えます。

さらに詳しい診断を行うために造影剤という薬剤を使い臓器や血管に明暗をつけて撮影を行うこともあります。

撮影した画像を処理して立体的な画像も撮影可能です。

MRI装置

主な部位:頭部(脳梗塞)、頭頚部、眼窩、脊髄、四肢の関節(肩、膝etc)

強い磁場とラジオ波を用いCTとは異なる画像情報を得ることが可能です。

装置内は強い磁場のため入室に制限があり検査時間もCTに比べ長くかかりますが、X線を使わないため被爆の心配はありません。

特に脳や脊髄、軟部組織(関節)の描出に優れ、あらゆる方向の断面が撮像できます。
また造影剤を使わずに脳血管や頚部血管の描出が可能で、脳動脈瘤や血管の狭窄、脳梗塞の早期診断も行えます。

骨塩定量測定装置

主な部位:腰椎、股関節

無理な姿勢は必要なくリラックスして検査を受けていただけます。

検査は、検査室に入室してから約5分で終了します。
(測定する部位によって多少時間は異なります)

結果は保存されますので、定期的な検査により、さらに制度の高い診断が望めます。